づいづいづっころばし

記憶力の乏しいオタクの殴り書き帳です。

ジョジョ4部を完走した話

 

ジョジョを初めて読んだ時のことはもう覚えていない。

高校生の頃だったと思うが、何部から読み始めたのかさえ覚えていない。恐らく3部→5部→1部→2部→6部の順だと思う(ジョジョリオン以降は追えていない。読みたい)がとにかく私は4部を読んでいない。読んでいなかったのだ。

 

それでも承太郎のファンなので、4部の初めの方は読んでいる。そして由花子登場の回で本を閉じたことだけハッキリ覚えている。他の部と違う、日常感がどうにも肌に馴染まない。そんなことを言って、読むのを辞めてしまった。だから岸辺露伴はファンアートとスピンオフ漫画の知識しかなかったし、吉良吉影のことは名前とスタンド名しか知らなかった。キラークイーンの能力は、知らないまま24歳になってしまったのだ。

 

きっかけは些細なことだった。

 

黄金の風アニメ化に伴い、インストールした「ジョジョピタ」。

要はツ〇ツ〇なのだが、パズルゲームがすき&デフォルメがかわいい、ので先に始めた姉と一緒にやり込むようになった。姉と、ジョジョピタのかわいい画像を送りあっていたときのことた。吉良吉影がマンションにいる姿をスクショして送ってきた姉はこう言った。

 

「吉良が手をもぐもぐしている瞬間撮れた」

 

吉良が手をもぐもぐ……?吉良というのは吉良吉影本体のことだよな?パープルヘイズがヨダレウバシャなように、キラークイーンがもぐもぐフェチという意味ではないだろう。こいつァ静かに暮らしたい人のはずではないのか?いい歳して手をもぐもぐとは一体…………?

 

困惑する私の姿を見て、姉(ジョジョヤクザ)はこう言った。

「4部を読んでいないなんて、ジョジョというコンテンツを本当に楽しんでいるとは言えない」「損をしている」「不幸な奴だ」と。

 

そして先日の正月休みに実家に帰ってきたヤクザはMacBook AirNetflixを開いてアニメ、クレイジーダイヤモンドは砕けない、を流し始めたのだ。勿論私に4部を見せるために。

 

 

アニメは由花子初回登場から見始めた。何を隠そう私はラブ・デラックスを知らないのだ。ヤンデレフェチのない私から見ても能登麻美子が最高だった。そうこうしているうちにジョセフが出てきた。おめェまだ生きてたんか…。そして現れる岸辺露伴。ファンアートの多さやスピンオフ漫画のことを鑑みて人気キャラであることは間違いない。どんなキャラなのだろうとウキウキしながら見た。

 

結論としては知性と強いスタンドを持っているが性格がひん曲がったダメな大人だった。

 

そうこうしているうちに鈴美お姉さんがでてきた。お手手の話とともに。

 

手……………………

 

ジョジョアニメのいい所は、まだ話としては未登場のキャラを背景に溶け込ませたり原作の補完がとにかくうまい。これにはファンも納得。今回も例に漏れず、犯人そこやで工藤!!と叫んだ。

 

そう、この、吉良吉影が出てきた辺りから違和感に気づくのである。物語が明らかに進んでいくこの感じは…………

 

そんな違和感と共に現れたのが重ちー、そう、重ちーなのである。

 

インフレを起こすような強いスタンドを作ると、動かしにくくなるためドロップアウトさせる荒木先生の悪い癖。

 

ああ……ああ………………

 

カニバ物は読むが、部屋の中だけで完結してほしいタイプなので、吉良吉影のような連れ歩きタイプはお断りなのである。ノーノーノーなのである。

 

全ては犬が悪いのだが、やはり無闇に彼女を会社に連れてきてる変態が悪いな。私は重ちーを助けたい一心で、変態が誰にも気付かれずに袋を取り返してくれと祈った。変態を応援したのはこれが最初で最後である。

 

こうして物語のピースがハマっていく。個々の問題と思っていたことが、点と点が、線で結ばれていく。強敵の存在と共に。

 

なんなんだこれは…………

 

 

ハートフルな日常はどこへ………………?

 

 

 

チラッと残り話数を確認する。めちゃくちゃある…………全然終わらない………………。

この辺りからもう大分キツかった。私はまだ重ちーを引きずっているので。あと全然吉良吉影を倒せるビジョンが描けないので。

 

 

吉良吉影ってなんなの……?

 

 

そうこうしているうちにでてくる川尻ファミリー。私は後半ずっと川尻ファミリーに殺されていた。何度早人に泣いたことか。何度しのぶのかわいさに百点満点をあげたことか。そして変態に何度嘆いたことか。

 

「4部、あまりにもつらすぎないか?」

この辺りから4部を見たことを後悔し始めていた。なんてつらい話なんだ。見ていないほうが不幸と言われたが、見たほうが不幸じゃあないかと。

 

 

川尻ファミリーの影で動く新たな刺客についても話したいところだがそろそろクライマックスに行きたいので割愛。一部ホモみを受信したことはここでは伏せる。

 

 

結局ね。

早人おめーがナンバーワンだ。

 

なんて賢くて、家族想いで、なんて精神力の高い子供なんだ。私は年齢に似合わず大人な子供が好きなのでずっと震えていた。

 

仗助と億ちゃん。泣きっぱなしである。

 

露伴先生と承太郎と康一くん。近くにいるんだから気づけよ馬鹿。

 

クレイジーダイヤモンド、あまりにもカッコよすぎるな………………

 

一方変態は最後まで変態だし最低だった…………

 

 

そして衝撃のラストですよ。

さっきまで仗助スゲー!!の一心だったのに、一瞬で、康一くん君が主人公だよ(号泣)という気持ちになった。カッコよすぎる。

 

最後はなんか…あっ4部も貴方が美味しいとこ持ってくんですね……という感じ。いや好きだからいいんだけど、康一くんのこともあって、仗助の頑張ったとこの印象が大分薄れちゃったからね私。いやとてもよかった。

 

4部、総力戦って感じですっごいいい……

 

 

戦いが終わったときの爽快感は、1~6部の中で1番だと感じた。4部、名作では?(何部を読んでも同じこと言ってる)

 

 

高校生の日常ハートフルストーリーだと思っていた4部が、実は若者が壮絶な戦いを強いられるハードストーリーだった。ヤンキー特有のアツさに膝をつくしかなかった。私は無力だった。

 

ちなみに最後の鈴美お姉ちゃんの件で岸辺露伴に落ちています。ツンデレが大好きなので。

 

最終回見終えた次の日は、一日中仗助のかっこよさに思いを馳せていた。ジョジョ立ちしてる仗助まじでかっこいい。普通に恋に落ちるわよ。

 

 

結論を言うと、4部を読んでいなかった私は愚かであった。

4部を見たことで人生がより豊かになった。ジョジョピタのローディング画面で仗助が出てきたら、左右にフリックできなくなる程度には物の見方が変わった。仗助、めっちゃすき。

 

ありがとう、4部。

 

ありがとう、荒木先生。

 

 

 

 

4部完走したばかりだが、今晩5部アニメも正月休みを終えて続きが放送される。

恐らく今晩か来週に私の推しが出てきてアレするので、死ぬ前に4部を見ることが出来て良かった。心からそう思います。

 

 

おわり